【ペット殺処分問題:愛護センター収容動物情報のオンライン化】
【趣旨】
各地動物愛護センターに収容される動物の情報のオンライン化によるリアルタイムの譲渡(里親募集)情報の拡散実現。
【概略】
愛護センターなどに収容される際、収容動物情報をエクセルにより記録する事務手続きが職員により行われますが、これとほぼ同一作業にて、エクセルではなくIP認証等によるアクセス制限したWEBサーバ上の管理画面にてデータベースに登録させることで殺処分までの限られた期間での譲渡機会増大の為に以下が可能になります。
~愛護センターでの収容登録と”同時”に~
●メール配信
譲渡一般希望者、一時引取り系団体、迷子の親等への通知が可能。里親応募者の希望条件(”大型犬でも大丈夫”、ねこならOKなどや、迷子情報)など希望者情報を受け付けるフォームを設置し、収容された動物と希望者条件とが合致した場合、該当者に即時 or 手動で一斉メール通知が可能。
●里親募集ブログパーツがリアルタイム更新
表示は同一県内の収容動物などとし、表示順に関しては殺処分が迫っている子を上位に。該当地域の殺処分率値も掲載。”収容動物専用”のブログパーツなら問題意識の拡散にもなるはず。ブログパーツ領域では表示しきれない情報量の自動更新ページも可能にす。
●各地の登録項目の差異に対応可能
環境省収容動物検索システムを使われない県の理由が、「登録が違い二度手間や、地方分権化により環境省とて強制できない。」とのご返答でした。管理項目の地域差にも対応するシステムは可能で、自治体向け、環境省向けの二度手間になりません。
●エクセル他書類の生成やプリントアウトも可能
既存書類フォーマットでの電子書類生成やプリントアウトもWEBサーバ上で作成可能。それまでの業務の流れを変えない。作業が増えない。
●集計作業不要&殺処分地域差のグラフ化で問題意識向上
収容動物DBの全国一本化により、東京が5割、兵庫県が97%、熊本市は低いが熊本県としては低くないなど電話等で聞きましたが、全国一括IT化により集計作業が不要となり、地域差の著しい事を誤魔化し無くグラフ化等で一般表示することで、殺処分率の高い地域の問題意識向上を図る。
●ペットショップでの里親募集画面展示の義務付け
これに関しては実現は難しいかもですが、上記の収容動物のリアルタイム里親募集画面をタブレット端末などでの店頭展示を義務付け、買う前にこっちだろ的な事が行えたらと思います。
或いは店付近でタブレットを持って嫌がらせしちゃったり。(冗談です)無論ペットショップでの生体販売自体無くしたいところですが。
※宇都宮健児都知事選候補に上記の概略を選挙集票に繋がる事も踏まえ2012年11月20日提案済み。
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環境相にはご存知の収容動物検索システムサイトがあり、各地の愛護センターのWEBサイト内容が環境省の指定フォーマットに即していれば一日に6回も自動でデータとして吸い上げる機能で、UI面の配慮が乏しくかったのも最近改善された様ですが、未だ使っている地域が少なく有効運用されているとは思えない状況です。
保護期間がまちまちなども大分問題で、東京は約一週間、もっと長いところも有れば、即日殺処分のところも有るそうですね。収容施設の衛生状況も地域差があるでしょう。以上システムが業務運用上で実現可能かの詳細聴取の為、今年春頃に世田谷の動物愛護センターに伺った際、収容施設内を見学させて頂いた際には凄まじい臭気に教われました。慣れと言うのは恐ろしいもので丁寧に説明してくださる職員の方は平然としていられる事も驚きますが、粗悪な扱いを防止する為気持ち的にはWEBカメラをつけたいところでしょうか。(見たくもないですが)
上記提案内容は、これらの問題を解決し地域差の是正のもなり、さらにWEBサーバで当然行える情報拡散能力をプラスした内容です。
全県のデータを一括管理とならずも、一部の県だけでもとりあえず行えたらその後の展開が期待可能となるはずです。(東京は当方の提案後に画面内容が変わりDB化した様で、もしかして関係してるかもですが、しかし内部的にDB化しただけの様で拡散機能はさして無さそう。何よりDB化していない県がまだ多いでしょう)
本来するべき殺処分禁止となったとしても、拡充が叫ばれているとのシェルター施設でも、上記とは別の専用拡散用ウィジェットは当然と思います。
無論、里親応募者が真実大事に育てるかの精査の難しさは依然ありますが、そここそ人が行うべきロジックで、ITで効率化出来る部分は最大限すべき。
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上記提案事項の有効性・技術的な実現可能性の精査の為、今年春、世田谷の動物愛護センターにて、業務上の実情を聴取させて頂きました。
中の撮影はNGと言われてしまいましたが、
収容施設内に入ると、凄まじい臭気に襲われます。
犬達だけでしたが、全体で30頭前後でしたでしょうか、
一週間で彼らは殺処分されるそうです。
私が入ると、真っ向から視線を私に送り、近寄って来て声を出します。
恐らく(いいや間違いなく)私は彼らを助けられない。
一人ひとり(犬ですけど)に手を振り別れを。
横にいる案内してくださった施設の職員さん(男性)は、
「こいつ変人か?」
とお思いになったでしょうか。(構わないね)
丁寧に案内説明をして下さいました。
殺処分される彼らと、
販売として、
ペットショップで狭いケージの中でお店に陳列され(先進国では少ない)、
その裏でも殺処分されたり、転売されたり。
この構図を一刻も早く変えなければならない。
その方法はあるのだが、しかし様々な場面で障壁がある。
それらは人間たち。
諦めてはだめです。